【インタビュー】『たくさんの人が関わり、一緒に作っていくお店を』----世界遺産の街・ホイアンの笑顔があふれるソーシャルカフェ、Duck Cafeの店長・野口かな子さん

2013年11月22日金曜日

‐障がいのある人・ない人・ベトナム人・日本人.....
たくさんの人が関わり、一緒にお店を作っていきたい。


先日、ベトナム中部の街、ホイアンに行ってきました。

実は学生会議のときにもおじゃましているので、二回目になるのですが、
あまりにもホイアンという街が素敵すぎて....。

そして、そこで出会った素敵な方に、もう一度お話を聞きたい!というのも
大きな理由の一つでした。

今回は今までと一味違いますが、インタビュー記事です!


「社会のために何かしたい。でも、どうしたら...?」

なんて思ってる方、必見。

素敵なお店の写真、美味しいお料理の写真も掲載しているので、
ぜひ併せてホイアン・Duck Cafeの雰囲気をお楽しみください!


Duck Café 

=世界遺産の街・ホイアン×日本文化×笑顔あふれるソーシャルカフェ】
 
 今回インタビューしたのは、世界遺産の街、ホイアンで障がいを持った人々の雇用を目指し、
ソーシャルカフェの店長をしている野口かな子さん。

 最近、ベトナム人と日本人を交えて和菓子を作るワークショップもスタートされたそうです。
日本に生まれ日本で育った野口さんがベトナムの地で店長になったきっかけや、
ベトナム人と働いてみて感じたこと、そして彼女が抱く夢とは。


【モデルは「みにくいアヒルの子」 -- Duck Café誕生まで】


「実は私自身、ホイアンで自分のカフェを持つことは想定外だったんです。

小学生の頃から、『いつか自分のお店、それも飲食店を持つ』という夢がありました。
その夢を大学生まで持ち続けて、中学生のときには将来お店で役立つようにと茶道を始めたり、大学でも日本酒を醸造する菌の研究をしたり。大学卒業後は、マクドナルドで働く経験を積む傍ら、懐石料理屋で仲居をしていました。
そんな折に、ベトナム関係で仕事をしている父から、『ホイアンで出すお店のオープニングをやってくれないか。』という誘いを受けたのです。それが今日のDuck Caféとの出会いでした。

お店の名前の由来は、日本のSwan Bakeryという「障がいのある人も、ない人も、共に働き、共に生きていく社会の実現」を目指し障がい者を雇用する、パン屋さん。私たちのお店のモデルにもなっています。童話『みにくいアヒルの子』から、Swan(白鳥)になるDuck(アヒル)ということで。」





【人生を変えた出会い-- 障がいのある方と一緒に働くということ】


 「お店をオープンするために、まずは日本のSwan bakeryで修行していたのですが、そこで大きな出会いがありました。
 Swan Bakeryでは、こころに障がいをもった2030代の方たちと一緒に働きました。『障がい者』というと身構えてしまうかもしれませんが、私が彼らと働いて感じたのは『楽しさ』でした。

 彼らは自分の障がいを認めた上で、責任をもって明るくまっすぐに仕事と向き合っていました。その姿を見ていると、私も元気になれたのです。お客さんも巻き込んで、気づけばお店全体が笑顔で満ちていて。そんな場所を、私自身が作れたらと強く思うようになりました。


 
 夢だった自分の飲食店で、社会のために何かができて、お客さんも、スタッフも、私も楽しい。
障がいのある方を雇うのは大変だと言われますが、その大変さを引き換えにしても、『楽しさ』の方が、もっともっと大きいんです。



【ベトナムで働く難しさを超えて】

 「Duck Cafeオープンから、2ヶ月。まずはベトナム人のスタッフとお店を作るところから始めています。当初は、仕事への意識の違いに戸惑う日々でした。

しっとりとした、和の雰囲気漂う店内



 こうしてほしいと要望を伝えたとき、「それは日本人だからできるんだよ。私たちはベトナム人だから、あまり求めないでほしい。」と言われたことも。その時は、言葉でなく、とにかく行動で伝えようと心がけていました。

 一緒にやることで、気持ちが通じたのでしょうか。最近は、みんなが「こうしたらもっとお店が楽しくなる!」「日本文化についてもっと知りたい!」と、要望をどんどん伝えてくれるようになりました。それがとても嬉しくて。みんなが知りたいこと、やってみたいことを、私がもつ茶道や和菓子作りのリソースで叶えることができる。今ここでできることに、いろいろ挑戦したいと思います。

 辛い時にがんばれるのは、一緒に笑い合い、一緒にお店を作っていく仲間がいるから。
ホイアンに来た当初のゴールは、3月までにお店を安定させて、日本で新たにお店をオープンすることでしたが、まだ帰れなくなっちゃいましたね(笑)。」


店内には、マスコットのアヒルがたくさんいます。
お抹茶を点てる茶筅だったり、恵比寿様が描いてある升だったり、
日本のアイテムもちらほら...。



【これからの夢】

 「ホイアンに来たことは、運命だったと思います。この街で、『Reaching out』 という聴覚障がいをもつ人たちが働くカフェと出会いました。スタッフの方たちは、言葉を使わない分、目や表情、手話でコミュニケーションをします。表情豊かに語る「手」。その動きの美しさに、茶道と通じるものを感じました。

 ゆくゆくは、そのインスピレーションをもとに、茶道など和のテイストを入れたカフェを、聴覚に障がいをもつ方たちをスタッフとして、日本で作りたいと考えています。それまでは、運命の出会いをくれたこの街、ホイアンにもきちんと恩返しがしたいですね。
夢がふくらみます。」

お店のスタッフのみなさんと。
笑顔が素敵です。
ありがとうございました!

 ■野口さんにお話を聴いてみて感じたこと:

優しい雰囲気をもちながらも、自分の夢を語られるときの熱のこもった言葉や、スタッフの方にきびきびと指示を出される様子に、筋の通った凛とした強さがにじみ出ている、素敵な女性でした。

夢となるとまだまだ悩んでばかりの私ですが、野口さんのひたむきな姿に、
「私もがんばらないと...!」と感じました。

ご協力、本当にありがとうございました!


スタッフのLocさん。
はじける笑顔に、私も思わずにこにこしちゃいました。
なぜか不思議な花瓶?とツーショット。(ピントが花瓶に...!)


日本人スタッフのTakaさん。
写真は苦手とのことで、ハニカミ顔をキャッチ!
お笑いからの転身という、これまた面白い経歴の持ち主。




そして、お待ちかねのDuck Cafeごはん。


ホイアン名物の三大名物の一つ、Cao Lau(カオラウ)
日本の伊勢うどんにルーツがあるとか。
コシがあって美味しい!


ホイアン三大名物が全部、Duck Cafeでは食べられちゃうんです。

(右下)White Rose--米粉で作られたもちもちの生地の上に、
ぷりぷりのエビの食感が。品の良いお味。

(左上)Fried Wonton--辛くないけど、ナチョスに似ている?
ぱりっとした生地にトマト風味のソースがベストマッチ。


ホイアンへお越しの際は、ぜひDuck Cafeにお立ち寄りください♪
素敵な空間と美味しいごはん、
なによりスタッフのみなさんの笑顔がお迎えしてくれると思います。

お店: Duck Cafe
住所: 59 Nguyen Phuc Chu, Hoi An
Tel: +84 510 919 229
Mail: duckcafehoian@gmail.com


ちなみに、私が惚れ込んでいるホイアンの写真もちょっとお見せします。
とっても小さな街ですが、ゆったりとした時間が流れる美しい街です。

特にオススメは夜!
名物のランタンが街中に一斉に灯り、異国情緒があふれる風景に。



夜には各お店にランタンが掲げられ、
幻想的な雰囲気に。

川の対岸にランタンが浮かぶ。
船の上にお店が合ったり、とってもオシャレ。

ただ、ホイアンは街の真ん中に川が流れているため、
洪水が多いんです。
つい先日も、水がお腹の高さまで上がったとか...!



そこはさすがベトナム、みんなたくましいようですが(笑)


ベトナムに来るときには、ホイアンも選択肢に入れてみてくださいね。

では!


1 件のコメント:

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