社会主義国ベトナムのちょっとおかしな話。 ハノイの路地で垣間見る、ベトナム人の「したたかさ」とは。

2013年11月24日日曜日



なんでトラックか...?
それは後ほど。
(※メインはタイトル通り、社会主義とベトナム人のお話。)


突然ですが。

最近、
うまいローカルごはん食べたい欲求がすごい。

ローカルごはん:Mi Xao
焼きそばに似てる。
上にふわふわの卵と野菜!



ベトナムといえば、フォーに春巻きに...といろいろありますが、
お勧めしたいのが、ガイドブックに載っていない思いっきりローカルなごはん。
これがまた美味しくて安いんです。
30,000VND(150円)でお腹いっぱいになるくらい。




ので、ハノイのの街中をぶらぶらしては、
プラスチックのちゃっちいイスに座って食べています。



ちなみに

「どのお店が美味しいの?」


と、思った方へ。

ベトナム人に聞くのが確実ですが、
ふらっとローカル飯したい場合は、必ず、ご飯時にベトナム人がいっぱいのところに行きます
まずおいしい!

あと、安心。
人が回っている分、食材も新鮮なので。
郷に入っては、郷に従えと言いますが、
ローカルのことは、ローカルにならえということですね。



ハノイの路地で、くすりと笑ってしまったある夜のこと。


そんなある日。

いつものように、お腹がすいてぶらっと露店に入ります。
(入るとはいえ、完全に外なんだけども。)


ごはんを終えて、良い気分で歩いて帰ろうとしたら、

フォー屋の屋台のおばちゃんが、なにやら、不穏な動き。


それまで外でプラスチック椅子に座って談笑していたのに、
急に電光石火で屋台の電気を消した。

と、思ったら

椅子を急いで避けて、
フォーのスープとどんぶりと、具材の丸鶏が乗ったワゴンをあたふた片付け。


すごい、機敏。


「何事?!」としばらく観察していたら、理由が分かりました。

公安が来ていたのです。

路上でお店を開くのは、本当は許可が必要です。
電光石火で片付けていたおばちゃんは、どうやら闇営業だったみたい。




公安とは、日本の警察みたいなもの。
交通を整理したり、治安を守ったりするのがお仕事です。

(※画像はイメージです。)

とはいえ、パトカーではなくて、
ただの軽トラ?くらいの車で巡回していたりするので、こっちとしては拍子抜けしちゃうのですが。




ベトナムは社会主義国家というだけあって、
国家の力が強く、公安の力は絶大です。


ちゃんと公安が機能しているかどうかはおいといて、
みんな公安には逆らえません。

しおらしく従います。


でも。

公安が行ってしまうと

「ああー行った行った~。」

と、またいつもの風景。



トムとジェリー

それを見ていた私といえば。





くすりと笑ってしまいました。

追いかけっこみたいな様子がおかしくて。


真っ先に思い出したのは、「トムとジェリー」。
あの、猫とネズミのアニメーションです。


本来、圧倒的に弱い立場(=ネズミ)にありながら、

強いもの(=ネコ)のトムをからかうジェリーのように、あざとくて、逞しい。



不確かな権力にすがることはしないが、
従順に振舞っておいて、そのうしろで舌を出す。


そこにある、どうしようもない人間臭さが、
なんだか素敵に思えた夜でした。

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