本当に大切な人は、「好き」でも「愛してる」でもなくて、『愛おしい』と思う ---25円のビール片手にハノイの路上で愛を語る
2013年11月27日水曜日BIA HOI
それは、それは、素敵なところ。
いわゆる、ローカル居酒屋なのですが、
1杯 5,000ドン=たった25円で生ビールが飲める
ベトナムの癒しスポットなのです。
いつもノリのいいおっちゃんが注いでくれる。
ほろよい気分の中、気づけばなぜか『愛』について語っていました。
なんで『愛』なの?というツッコミは置いといて、。
本当に大切にしたいときの気持ちは、「愛してる」とも「好き」ともちょっと違う。
誰かを好ましく思うときに、その気持ちを表す日本語はたくさんあります。
なかでもポピュラーなのは、
「好き」 もしくは、「愛してる」
という表現でしょう。
「ずっと前から、あなたのことが好きでした。」
「世界で一番、愛してる。」
どちらも、恋愛小説やドラマでは大人気の言葉ですが、
私は以前から、しっくりこないなーと感じていました。
「好き」だと、砂糖菓子のように、なんだかちゃっちくて、
「愛してる」だと、真っ赤なバラの花束のように、なんだか仰々しい。
そんな印象を受けてしまうのです。
どっちも素敵な言葉だとは思いますが、
もっと別の言い方がある気がしていて。
じゃあ、なんて言うの?と聞かれると、
大切な人に対する思いとして、
「愛おしい」と表現することが、私にとってはしっくりきます。
「愛おしい」ってどういう意味でしょうか。
まずは辞書。
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「愛おしむ」
1 かわいく思って大事にする。かわいがる。「わが子のように―・む」
2 かわいそうに思う。気の毒に思う。「身よりのない子を―・む」
3 惜しんで大切にする。「わが身を―・む」「青春を―・む」
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私が思う「愛おしい」は、この中では3に近い。
もっと詳しく言うと、
今あるものが、いつかは失われてしまうのだということに思いを馳せるとき、
懐かしくて切なくて物悲しくて、幸せなのに泣きたくなる。
そんな気持ち。
満開の桜を見て、散り際を想像して物悲しくなるように。
高校生のときに行ったキャンプで、
キャンプファイヤーに照らされたクラスメイトの横顔が美しくて、
見とれてしまいながらも、この瞬間はずっとは続かないと悟ってしまうように。
散り敷いた濃黄色のイチョウの葉をさくさく踏んで、
大学の友人と笑い合ってみんなで並んで帰る、
この瞬間は5年後にはきっとすごく懐かしくなるんだろうなと、ふいに感じるように。
本当に幸せな瞬間は100%Happyな気持ち。
でも、
今が絶頂なんじゃないか、
すぐに今の気持ちも、この幸せな状況も移ろいゆくのではないか。
人間、死亡率は100%なんだし、変わらないものなんてない。
魔が差すように、そんなモヤモヤした不安に襲われる。
それが、代わる代わるやってくる。
だからこそ、本当に大事にしたい人に対しては、
「好きだよ」だとなんだか可愛らしすぎるし、
「愛してる」だとなんだかキザで首のあたりがむずむずする。
どこか懐かしさを伴う、『愛おしい』という表現が、
私にとってはぴったりとはまる。
かといって、
告白するときに『あなたのことが愛おしいです。』
なんて言われると、ちょっとびっくりしちゃいますよね。
だから、言ってはみたものの、使いません笑
お酒がつなぐ場
どーでもいいような話から、
気づけば熱が入って話し込んだりする。
そんな場が大好きです。
「普段、実はこう思ってたんだよねー。」
「これ、実は悩んでて...。」
と、いうことが、
「今はお酒の席だから」という共通認識を持つことで、言いやすくなる。
お酒そのものも好きだけど、
そんなお酒の『場の効果』があるからこそ、私は飲むことが好きなんだと思います。
なので、結論としては
「みなさん一緒に飲みましょう。」
と、いうことで。
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