もし日本の新卒1年目が、ベトナムで社会起業家と出会ったら(2)

2013年9月13日金曜日

前々回の浅岡さんの記事に続きまして、

今回は私がベトナムで「誰と」仕事をしているか、ver.2です。

プロジェクトの詳細は、私がベトナムでやっていることをご覧ください。

車いすチーム(TTH社)


ベトナムでは、障がいを持っている人の数が、全体人口の約10%
10人に1人が、障がいをもっているのです。

原因は、枯葉剤の影響といった先天的なもの。
そして、最近はバイクの増加により、
事故などによる後天的なものも増えてきているようです。


車いすは、足に障がいを抱える方の「足」となります。

ベトナム社会は、
ところどころに段差があったり、エレベーターがない建物が多かったりなど、
車いす利用者の方への配慮がまだ不十分な状態です。

そして、
ベトナムには毎年、寄付によりたくさんの車いすが贈られてきます。
しかし、既成の車いすは利用者の障がいに合っていない場合もあります。

こうした要因から、移動の自由を奪われた障がい者の方々に、
カスタムメイドで障がいに合わせた車いすを提供することで、
失われた自尊心を取り戻してほしいとの強い思いをもった「TTH社」が起ちあがりました。

以下、TTHチームの紹介です!

New Leader : ベトナムに渡った日本の若者


池野真史(Ikeno Masashi)

25歳


「和僑」(海外で活躍する日本人)という生き方を体現すべく、大学卒業後、新卒1年目のキャリアとしてベトナムでプロジェクトに参加することを決める。
地元新潟のために何かしたいという強いパッションをもつ。法政大学・法学部卒。

マイペースな性格。
ベトナム人には「ドラえもん」「スシ」と呼ばれる。


Innovator : ベトナムの社会起業家




Trungさん

いかにも「職人」という表情。

Trungさんは元ベトナム外務省勤務

なぜ仕事をやめてまで、自分自身が車いすを製造する職人となる道を選んだのか。

実は、Trungさん自身も足に障がいをもっており、車いす利用者です。
ひとりの車いす利用者として、移動の自由を制限された車いす利用者が、
どんどん自尊心を失っていく現状に強い危機感を抱いたそうです。

「自分がやらなくて、誰がやるんだ」と。

熱い思いを持っているTrungさんですが、
前回紹介したOXI社のHienさんと同様、物腰は柔らか。
声も優しく、むしろ癒し系

ハーモニカを演奏するのが得意で、
お願いするとはにかみながら聞かせてくれます。



TTHの工場内。不思議な道具がたくさんあり、秘密基地のよう。
ここから、ユーザー一人ひとりのために、様々な車いすが生み出されます。



使いこまれた道具たち。手袋ひとつにも味があります。


最近、ベトナム語の会社HPもオープンし、プロジェクトも着々と進んでいます。
内部の経営の見直しに加え、外部の団体とも協力して、新規事業に取り組むプランも?!


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OXI社、TTH社と紹介しましたが、
今後も各プロジェクトの進捗はちょくちょくお知らせしていきたいと思います。



ベトナムのNew Leader、Innovator、日本チームの共創は、

ベトナムの社会問題を解決する起爆剤となるか。


ご期待ください!

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